結婚式に招待したい人が、今この世にいるとは限りません。
いろいろな事情で亡くなってしまい、もう結婚式に招待することができない人というのもいます。
結婚式を一番見てほしい人がいない…それでも、その大切な人はきっとどこかで新郎新婦を見守ってくれているはずです。
そんな大切な人に感謝の気持ちを伝えることができるような演出を考えてみませんか?天国にいる大切な人に、気持ちを伝えられるような演出をまとめてみました。
その人の席を当日に用意すること
結婚式の当日に、その人の席を用意するという演出はいかがでしょう?
これは、近親者を亡くした人がよくやっていることで、演出…とも少し違いますね。
誰かに見てほしいというわけではなく、あくまで自分が亡くなった人に対してやってあげたいこととして行うことが多いです。
ただ、座席をつくることでゲストも故人に思いを馳せるようになりますし、遺族にとっても気持ちの慰めになることもありますので、やってみてもいいのではないでしょうか。
席を用意するだけでなく、白いリボンで座席をコーディネートしたり、乾杯をするときのシャンパンを用意するなどして、故人にも楽しんでもらえるように考えている人がとても多いですね。
もちろん、座席に置く札も用意します。
これらのことは、結婚式場に頼めば快くやると言ってもらえることがほとんど。
もしやりたいという場合は、どんな演出が可能なのかを会場側に聞いてみることをお勧めします。
ウェルカムボードに写真を置く
結婚式場の入り口に置くウェルカムボード。
ウェルカムボードのまわりには、新郎新婦の写真などを飾ることが多いのですが、ここに故人の写真を入れるという演出はいかがでしょう?
ウェルカムボードって、本当にたくさんの人が見ます。
見た人は、その写真を見て亡くなった方に思いを馳せ、新郎新婦の気持ちを汲み取ってくれるはずです。
そして、故人に対しても「ご親族の結婚式、おめでとう」と拍手をしてくれるでしょう。
きっと、その光景を個人も見ているはずです。
この日は、故人の素敵な写真を選びましょう。
ぜひ、手紙を…
結婚式では「花嫁の手紙」がとても有名ですが、これを故人への手紙にすることもできます。
そこまでしなくても、故人のことを手紙の中に盛り込むということもできますので、どんな形がいいのかを家族や新郎新婦の間で相談してみてください。
これも、演出というよりも「結婚」という人生の節目を迎えた新郎新婦が、そのことを故人に報告したいという気持ちから行うことが多いです。
亡くなったとしても、ずっと心の中にいるとても大切な人ですからね。
手紙を書くときは、心の中にあることを素直に書きましょう。
ゲストも、この手紙を読む時間を温かく見守ってくれるはずです。
感謝の気持ちと共に、故人のことを忘れてほしくないという気持ち
こうした演出の背景には、故人に対して感謝の気持ちを述べることとともに、「故人のことを絶対に忘れてほしくない」という強い気持ちがあることも多いです。
もちろん、それは悪いことではありません。
亡くなった人のことをずっと覚えていてほしい、自分たちと一緒に見守ってほしい、そういう気持ちがあるのは当たり前のことでしょう。
もし、結婚式の演出に故人へのことを入れることに悩んでいるのなら、悩む必要はありません、これで嫌な気持ちになるゲストは誰もいないはずです。
一生に一度の結婚式。
亡くなった人に、感謝の気持ちや「今、私は幸せです」という気持ちが伝わるような、そんな結婚式にできるといいですよね。
そのためにも、演出にあたっては式場側とよく相談し、どういうものがいいのかを考えることをお勧めします。