婚約指輪と言えばダイヤモンドが一般的ですが、今は必ずしもダイヤモンドにこだわらず、自分が好きなカラーストーンを選ぶという人が増えているようです。
中でも、ダイヤモンドの代わりに選ばれやすいのが「サファイア」。
どうしてサファイアがそんなに人気なのでしょうか?
「サムシングブルー」になぞらえて
ヨーロッパでは、花嫁さんが身に着けると幸せになれるものとして「サムシング・フォー」の言い伝えがあります。
ひとつめは「サムシング・オールド」。
「何か古いものを身に着ける」ということですね。
次に「サムシング・ニュー」。
これは、「サムシング・オールド」とは逆に「何か新しいものを身に着ける」という意味です。
3つめは「サムシングボロウ」。
ちょっと難しい言葉ですが「誰かに借りたもの」という意味で、お友達や家族から借りたものを身につけます。
そして最後が「サムシング・ブルー」。
「何か青いものを身に着ける」という意味の「サムシング・ブルー」が、サファイアを連想させるということで、サファイアが選ばれやすいのです。
婚約指輪は結婚式のために新しく購入するので、「サムシング・ニュー」とかけることもできるかもしれませんね。
この「サムシング・ブルー」にあやかって、結婚指輪の裏側に小さなサファイアが埋め込まれているものも販売されているほどです。
ダイアナ妃からキャサリン妃に受け継がれたサファイアの指輪
イギリスのチャールズ皇太子の妃だったダイアナ妃。
ダイアナ妃が、チャールズ皇太子と結婚する時に贈られたのがサファイアの指輪でした。
結婚式で、まるでシンデレラのように美しかったダイアナ妃。
彼女がもらった大きなサファイアは、多くの女性たちの憧れでした。
残念ながらダイアナ妃は離婚して王室を出て、交通事故で亡くなってしまいます。
でも、かつてダイアナ妃が身に着けていたサファイアのリングはウィリアム王子に受け継がれ、妃となったキャサリン妃に贈られました。
離婚後に交通事故で亡くなるという悲劇でこの世を去ったダイアナ妃ですが、ウィリアム王子が形見のサファイアをキャサリン妃に渡したことは、女性たちの涙を誘いました。
イギリスでは、このことがあってから同じデザインのイミテーションリングが流行したほど。
一般人出身で美人のキャサリン妃は世界からの人気も高く、それもサファイアの人気を押し上げる要因になりました。
まるで深海の底に眠る宝石のようなサファイア、石言葉まで美しい
サファイアの石言葉には「信頼と誠実」というものがあります。
愛し合う二人を象徴する言葉として、ふさわしい石言葉ですよね。
サファイアの深い青は、ただみているだけで気持ちが浄化されまっさらになるような気持ちになり、どこか神聖な雰囲気も漂わせています。
ダイヤモンドの美しさも素晴らしいですが、サファイアを婚約指輪として選ぶ女性もいることは納得です。
一度見れば、ずっと身につけていたくなる。
そんな不思議な魅力がある石です。
サファイアは9月の誕生石なので、9月生まれの女性が購入することも多いとか。
誕生日が9月の人は、サファイアの婚約指輪だとまた特別な思い入れが生まれるかもしれませんね。
「婚約指輪が欲しいけれど、ダイヤモンドはあまり好きじゃない」という人は、カラーストーンにすることも視野に入れてみてはいかがですか?
サファイアも人気ですが、実はルビーも人気と言われています。
サファイアとルビーは兄弟石。
色は違っても、根底にある雰囲気は似ている様なこの石たちは、女性たちを惹きつける何かを持っているのかもしれません。
ぜひ、宝石店に行ったらサファイアのリングを実際に身に着けてみてください。